オススメバナーのコピー

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23(日) 12:41:16.36 ID:seRCa99z0

波平「....そうか..そうだったか....」
タマ「にゃーんw」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23(日) 13:17:26.76:iKKfsr9PO

フネ「いやですわ、おとうさんったら」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23(日) 13:21:58.85:iKKfsr9PO

波平「かあさんは忘れとるのかもしれん、サザエー」

サザエ「はーい、なぁにとうさん」

波平「飯はまだか?」

サザエ「やぁねぇ、食べたじゃない!」

波平「お!?そうか…」

サザエ「もーとうさんったらぼけてきちゃったんじゃない?」

波平「ばっかもん!そういう事を簡単に言うな!ワシはぼけとらん!」

サザエ「いっけない、てへへ」




12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 13:25:28.65iKKfsr9PO

波平「おかしいなワシが忘れとるのか?タラちゃーん」

タラ「はーい、おじいちゃん、なんですかぁ?」

波平「そのタラちゃんはお腹すいてないか?」

タラ「お腹ですかぁ?」

波平「ごはん、食べたくないか?」

タラ「いらないですー、さっき食べたです」

波平「そうかだよなぁ」

タラ「おじいちゃんおかしいですー」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 13:31:09.58iKKfsr9PO

波平「おかしい、ワシが忘れとるようだ

カツオ「とうさん、かあさんが食後のお茶はいかが?って」

波平「うむいただこうか」

カツオ「わかった、言ってくるね」

スー パタン

サザエ「どうだった?」

カツオ「とうさんすっかり信じてるよ姉さん」


タラ「おじいちゃん信じてるですかー」

カツオ「タラちゃんの名演技もあったからね」

サザエ「サプライズパーティーは成功しそうね」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 13:35:15.02iKKfsr9PO

タラ「おじいちゃんびっくりするですー」

サザエ「とうさん自分の誕生日も忘れてるんだから」

カツオ「ふふふ、とうさんはうっかり屋だなぁ」

ワカメ「お姉ちゃん、ケーキ受け取ってきたよ」

カツオ「ワカメ、勝手口から入ってくるとは気が利くじゃないか」

ワカメ「だってサプライズだもん、おかあさんは?」

サザエ「洗濯物干してるわ、まあーおいしそうなケーキ」

カツオ「姉さんのじゃないよ」

サザエ「わかってるわよ!」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 13:38:36.67iKKfsr9PO

タマ「にゃーん」

サザエ「あらタマ、そのお花

タラ「おじいちゃんへのプレゼントですかー」

タマ「にゃーん」

ワカメ「えらいわタマ」

タラ「いいこですー」

カツオ「姉さんよりえらいや」

サザエ「カツオ!」

カツオ「えへへ」

フネ「どうしたんです、騒々しい」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 13:42:42.50iKKfsr9PO

サザエ「あ、かあさん、見て、ワカメがケーキ受け取ってきてくれたの」

タラ「タマもお花持ってきたですー」

カツオ「とうさんすっかり信じてるよ、かあさん」

ワカメ「サプライズパーティーきっと大成功よ」

フネ「ケーキ?お花?パーティー?なんですか?」

サザエ「もー、かあさんまで知らない振りしなくていいのよ」

フネ「わたし知りませんよ、なんですか、今日に限って」

カツオ「とうさんの誕生日だからでしょ」

フネ「おとうさんの?」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 13:45:53.29iKKfsr9PO

ワカメ「おかあさん?どうしたの?」

フネ「なにがです?」

サザエ「今日とうさんのサプライズパーティーしようって言ってたじゃない」

フネ「?」

カツオ「かあさん

タラ「おばあちゃん忘れちゃったですかー」

カツオ「タラちゃん!」

サザエ「しっかりしてよかあさん!」

フネ「えぇサプライズパーティーですか

タラ「おばあちゃんうっかりしてますー」

カツオ「タラちゃん!」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 13:49:37.32iKKfsr9PO

波平「なんだ騒がしい」

サザエ「とうさん

タラ「おばあちゃんがぼけちゃったですー」

カツオ「タラちゃん!いい加減にしなよ!」

タラ「カツオお兄ちゃんこわいですー」

波平「なんじゃと?かあさん、大丈夫か?」

フネ「えぇ

ワカメ「今日とうさんのサプライズパーティーするつもりだったの」

サザエ「でもかあさんすっかり忘れてて


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 13:54:45.53iKKfsr9PO

波平「なんじゃ、それくらい」

サザエ「えっ?」

波平「それくらい誰にでもある、かあさんも疲れとるんじゃろう」

フネ「えぇそうですよね、おとうさん」ホッ

波平「疲れとる時は寝るのが一番じゃ、ワカメ、かあさんを寝かしてあげなさい」

ワカメ「はぁい、おかあさん行こう、お布団ひいてあげる」

フネ「いえ、でも

波平「ゆっくり休みなさいかあさん、心配しなくていい」

フネ「では、お言葉に甘えて


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 13:58:23.87iKKfsr9PO

波平「うむ、カツオはタラちゃんと向こうでケーキでも食べなさい」

サザエ「これはとうさんのよ」

波平「どっちみちパーティーはできんじゃろう、また買い直せばいい」

カツオ「でも

タラ「わーい、ケーキ食べるですー」

波平「カツオ、行きなさい」

タラ「カツオお兄ちゃん、早く食べるですー」

カツオ「タラちゃん先に食べといで」

タラ「はーいですー」

サザエ「いいの?とうさん」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 14:02:13.63iKKfsr9PO

波平「いいんじゃ」

タラ「うわーい、食べてくるですー」

カツオ「さすがとうさんだね、安心したよ」

サザエ「そうよ、私びっくりしちゃって、余計かあさんを不安にさせちゃったわ」

波平「サザエ」

カツオ「かあさん、そんなに疲れてるなんてなぁ」

サザエ「あんたがイタズラばかりするからよ!」

波平「サザエ、明日かあさんを病院に連れていけ」

サザエ「え?」

カツオ「え?」

波平「こういうのは早い方がいい」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 14:09:25.34iKKfsr9PO

カツオ「かあさんは疲れてるんじゃないの、とうさん」

波平「その可能性もある、かあさんを不安にさせる訳にはいかんじゃろう」

サザエ「そんなでも大丈夫よね?とうさん」

波平「わからん、はっきりさせるために明日病院へ連れていけ」

サザエ「わかったわ」

カツオ「でも、とうさんの誕生日忘れたからって、すぐには

波平「ばかもん、かあさんがワシの誕生日を簡単に忘れる訳なかろう」

サザエ「とうさん


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 14:14:27.78iKKfsr9PO

波平「よっぽどのことでもない限り、そうそう忘れんわい、かあさんはそういう人だ」

カツオ「とうさん」

波平「ん、こほん、まぁそういうことだ、サザエ明日頼むぞ」

サザエ「わかったわとうさん」

カツオ「なんだ、とうさんののろけじゃないか」

波平「!ばっかもーん!!」

サザエ「いいじゃないのとうさん、そんな照れなくても」

カツオ「いやぁ、両親がラブラブで嬉しいような照れるような」

波平「こら!!サザエ!カツオ!」

サザエ&カツオ「ウッフフフ、ごめんなさーいw」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 15:14:57.47iKKfsr9PO

フネ「大げさなんですよ、おとうさんは」

サザエ「かあさんを心配してるのよ」

フネ「なにもこんな病院まで

サザエ「検査したらすっきりするじゃない、大丈夫よ」

フネ「そうかねぇ

サザエ「大丈夫だから、ほら、かあさん行ってらっしゃい」

フネ「じゃあ行ってきます」

サザエ「待合室で待ってるからー」

フネ「はいはい」

サザエ「かあさん大丈夫よね、きっとなんでもないわ


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 15:19:53.95iKKfsr9PO

フネ「ふぅ」

サザエ「かあさん、お疲れ」

フネ「えぇ、サザエ、なんだか疲れたわ」

サザエ「検査なんてなれてないものね」

フネ「そうですよ、サザエお医者さまに聞いといてちょうだい、私休んでますから」

サザエ「わかったわかあさん」

看護婦「磯野さーん」

サザエ「はーい、じゃあかあさん、ちょっと言ってくるわね」

フネ「えぇ、頼みましたよ」

パタパタ

サザエ「かあさんには聞かれずにすみそうね」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 15:25:43.48iKKfsr9PO

医者「少し脳が萎縮してますね

サザエ「えっ

医者「うーん、年のせいもありますが

サザエ「先生、あの、母は

医者「認知症、ですね、今はまだ軽いですが

サザエ「そんな

医者「できる限りのことをしていきましょう、認知症はご家族の協力が一番大事です」

サザエ「はい」

医者「そう気を落とさないで」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 15:30:19.81iKKfsr9PO

サザエ「はい」

医者「認知症になる方は、今はけっこういらっしゃいますから」

サザエ「けっこういる

医者「昔に比べて、サポートの施設も団体も多いですよ」

サザエ「でも、認知症の人がいっぱいいてもかあさんは1人だけよ

医者「

サザエ「私たちのかあさん

医者「そうですよね、失礼いたしました」

サザエ「先生、かあさんはいつか全部忘れちゃうんですよね?」

医者「今はなんとも言えませんがおそらく」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 15:36:10.45iKKfsr9PO

サザエ「とうさんに相談しなくちゃ先生、ありがとうございました」

医者「はい、また

サザエ「かあさん

パタパタ

フネ「サザエ、お医者さまはなんて?」

サザエ「たぶん、疲れだろうって」

フネ「そう、やっぱり、おとうさんが大げさだったわねぇ」

サザエ「かあさんが大事なのよ、とうさんは」

フネ「まぁサザエ、からかうんじゃありません」

サザエ「ウフフw(…かあさん…)


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 15:40:59.31iKKfsr9PO

ガラッ

波平「ただいまー」

フネ「おかえりなさい、おとうさん」

波平「かあさん、今日はどうだったんじゃ?」

フネ「疲れですよ、疲れ」

波平「なぁんじゃ、そうだったのか」

サザエ「とうさん、お風呂わいてるわよ」


カツオ「とうさんおかえり!」

ワカメ「おとうさん、おかあさん大丈夫ってお姉ちゃんが」

フネ「みんなに心配かけたわねぇ」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 15:46:29.38iKKfsr9PO

マスオ「おかえりなさいおとうさん」

タラ「おばあちゃんぼけてなかったですー」

カツオ「タラちゃん!」

タラ「冗談でーす」

波平「みんなかあさんを心配しとったしなぁ」

フネ「えぇ、なんでもなくて良かったですわ」

サザエ「とうさん!お風呂わいてるわよってば」

波平「なんじゃサザエ、わかっとるわ」

サザエ「早く来てよ」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 15:52:37.67iKKfsr9PO

波平「サザエ、せかすんじゃない」

サザエ「とうさん

波平「サザエもしかして、かあさんは

サザエ「うん、認知症って今はまだ軽いみたいだけど先生が

波平「なんじゃとかあさんがばかな」

サザエ「とうさん、私たちどうしたらいいの?かあさんはいつか

波平「今々、どうこう言えんなかあさんを1人にせんことだ

サザエ「でも、それだけじゃ」

波平「また病院にも行って、先生に指導してもらわんことにはワシにはわからん」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:00:57.33iKKfsr9PO

サザエ「かあさん

波平「サザエ、泣くんじゃない」

サザエ「でも

波平「かあさんはまだ元気だ、しっかりしてる、これからを大事にしてやらにゃいかん」

サザエ「とうさん」

波平「かあさんは大丈夫だ、今までかあさんはずっと穏やかじゃったろう」

サザエ「うん」

波平「かあさんは変わらん、かあさんはかあさんのままだ、お前のかあさんであり、ワシの妻だ」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:03:45.98iKKfsr9PO

サザエ「とうさん

波平「心配するな、かあさんはワシが守る」

サザエ「とうさん、かっこいい」

波平「んん?親をからかうんじゃない

サザエ「はいふふふ」

フネ「サザエ、おとうさん、ご飯ですよ」

波平「ほれ、行くぞ」

サザエ「うん、はーいかあさん、今手伝うわ」

パタパタ

波平「さて、どうしたものか


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:09:28.42iKKfsr9PO

タラ「すぅーすぅーですー」

マスオ「タラちゃんぐっすり寝てるね」

サザエ「マスオさん」

マスオ「ん?どうしたんだい?サザエ」

サザエ「あの、かあさんのことなんだけど実は先生に、認知症、って

マスオ「えぇーっ!?ほんとかい!?」

サザエ「えぇ、まだ、軽いみたいだけど

マスオ「おかあさんが認知症そんな

サザエ「ねぇ、マスオさん、私、どうしたらいいの?」


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:15:29.78iKKfsr9PO

マスオ「サザエ

サザエ「私、いやよ、ちょっと想像しただけで、耐えられない

サザエ「かあさんがいつか全部忘れちゃうなんて私のことも、ワカメもカツオも」

マスオ「

サザエ「いやよ、どうしたらいいの?とうさんは守るって言うけど、どう守るの

マスオ「おとうさんが言ったことは信じようよ、サザエ」

マスオ「おとうさんはおとうさんにしかできないことをするんだ、」

マスオ「だから僕たちも、僕たちにしかできないことを

サザエ「だって記憶は守れないでしょう!?何かに残しておいても

サザエ「かあさんがそれを思い出せなかったら、なにもなかったのと同じよ


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:20:50.65iKKfsr9PO

タラ「むにゃむにゃ

サザエ「タラちゃん、起きちゃったのね」

タラ「ママー、なんで泣いてるですかー?」

サザエ「泣いてないわよ、あくびよタラちゃん」

タラ「パパが泣かしたですかー?」

マスオ「ちがうよタラちゃん」

タラ「パパ許さないですー」

サザエ「大丈夫よタラちゃん、寝なさい」

タラ「パパもぼけちゃったですかー?」

サザエ「タラちゃん!」

タラ「おやすみなさいですー」


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:25:02.64iKKfsr9PO

波平「かあさんや、起きてるか?」

フネ「ふふ、はい、起きてますよ、どうしたんですか?」

波平「いや検査のことじゃが

フネ「あぁ、疲れでしたよ、おとうさん」

波平「そうか

フネ「おとうさんが私を心配してるって、みんなが言うんですよ、からかって」

波平「まったく、しょうがない奴らじゃ」

フネ「うふふ、でも私は嬉しかったですよ、おとうさん」

波平「んん?なんじゃ、かあさんまで

フネ「うふふ、はいはい」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:29:20.01iKKfsr9PO

波平「もう寝ようかあさん」

フネ「うふふ、はい」

波平「明日からは、ちょっと、ゆっくりしときなさい」

フネ「はい」

波平「おやすみ、かあさん」

フネ「おやすみなさい、おとうさん」

波平「

フネ「すーすー

波平「かあさんワシは

波平「かあさんになにを、してあげられとったかなぁ

波平「なぁ、かあさん


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:35:15.03iKKfsr9PO

×

とうさんに日記をつけるように言われた。日記ってどうやって書くんだったかしら

かあさんは、相変わらず。と言いたいけど、ちょっとずつ、変わってきてる。

いつもの料理の味付けがわからない。材料を忘れる。作り方を忘れる。

人の名前が出てこない。電話番号を忘れる。洗濯物を干すのを忘れる。

時々、本当に時々だけど、こういうことが起こるようになった。

今までのかあさんからは、想像つかないわ。うっかり者は私だったのに。

でも、「サザエ」と呼ぶ声は、いつものかあさんのまま。かわらない。


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:40:17.29iKKfsr9PO



だんだん、かあさんも不安になってきてるみたい

「最近、どうしちゃったのかしらねぇ」ってよく言うようになった。

着物着て、縫い物してるかあさんの姿は、ずっとみてきたかあさんの姿なのに。

かあさんの中だけにある記憶は、まだちゃんとあるのかな

私のことも、カツオもワカメもタラちゃんも、今はちゃんと覚えてる。

もちろんとうさんのことも。とうさんは、いいなぁ。毎晩一緒に寝てて。

毎晩、どんな話をしてるのかしら。今度、かあさんと一緒に寝させてもらおう。


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:46:41.43iKKfsr9PO



とうさんが、そろそろ、カツオたちに話そうって言ってきた。

そろそろっていうのが、悲しくて、こわい。覚悟を決めさせるってこと

カツオたちに、なんて伝えたらいいのかしら。カツオたちは疑ってもない。

「かあさん」「おかあさん」「おばあちゃん」って、今まで通りなのに。

カツオなんてまだまだイタズラをして、かあさんに怒られてる。

カツオがイタズラしても、かあさんが怒らない日が、いつかやってくる。

かあさん、まだ叱っててよ。私やとうさんじゃ足りないのよ。

かあさんが、優しく強く叱ってくれてたからかあさん。かあさん。


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 16:52:55.79iKKfsr9PO

×

今日、とうさんが、仕事帰りにかあさんへ花束を買って帰ってきた。

かあさんは「まぁおとうさん、ありがとうございます」って、

にこにこ、ずーっとお花を見てにこにこしてて、嬉しそうだった。

「おとうさん、どうしたんですか突然」なんて言ってても、にこにこ。

かあさん照れて、顔赤くなっちゃって。私も嬉しかったわよ、かあさん。

かあさん、良かったね。とうさんからの、本当に気持ちのこもった花束よ。

みんな、知らないから、みんなにこにこ。みんな、かあさんの分まで覚えてようね。

明日、カツオたちに話すことに決まった。


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 17:09:05.74iKKfsr9PO

カツオ「え?」

ワカメ「どういうことなの?おとうさん

サザエ「

カツオ「とうさん」

波平「かあさんは認知症、というやつになったんじゃ」

カツオ「かあさんが

タラ「おばあちゃんぼけちゃうです

ワカメ「本当なの?お姉ちゃん」

サザエ「本当よ」

カツオ「やだよとうさん、治らないの?ねぇ」


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 17:14:13.52iKKfsr9PO

波平「治ることはない、ただ、進行をゆっくりとすることはできるらしい」

カツオ「ゆっくりじゃだめだよ、治らなきゃ!」

サザエ「カツオ

カツオ「姉さんもとうさんも、かあさんのこと諦めてるの!?」

波平「そうではない」

カツオ「じゃあとうさん、なんとかしてよ!なんとかしてよ!」

サザエ「カツオ

ワカメ「おとうさんおかあさんを助けて、お願いおとうさん」

タラ「おばあちゃん僕たちを忘れちゃうですー」

カツオ「とうさん!」


106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 17:23:12.99iKKfsr9PO

波平「諦めてなどおらん当然じゃ、大事なかあさんじゃないか」

カツオ「だったら

波平「でもな、カツオ、止められないんじゃ」

カツオ「とうさん」

波平「かあさんを、いっぱい、笑顔にしよう、カツオ」

ワカメ「おかあさんー」

波平「ワカメ、かあさんに、料理のことでもなんでも聞きなさい」

カツオ「かあさん

波平「サザエ、カツオ、ワカメ」

波平「かあさんに、いっぱい、いっぱい、甘えなさい」


109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 17:30:06.69iKKfsr9PO

カツオ「とうさん僕、やっぱりいやだよ

ワカメ「私も悲しいわ、やだ、おかあさん

波平「左様、お前たちに納得してほしいなど思っとらん」

サザエ「とうさん」

波平「ワシは、お前たちに、かあさんと思い出をもっと作って欲しいんじゃ」

カツオ「でも、かあさんは忘れちゃうそんなの、覚えてる僕たちが悲しいだけじゃないか」

波平「ばかもん!かあさんの分までお前たちが覚えておくんじゃ!」

ワカメ「私たちが?」

波平「なんでもないことでも、思い出そのものがかあさんなんじゃ、わかるか?」


111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 17:34:32.77iKKfsr9PO

波平「かあさんはお前たちのことが本当に大切で大好きなのじゃ」

ワカメ「ひっく

波平「それはわかるじゃろう?」

カツオ「わかるよそれくらい僕にだって」

波平「じゃから、かあさんとの思い出をいつまでも覚えておくということは」

波平「いつまでももかあさんの愛を覚えておける、思い出せるということなんじゃ」

サザエ「とうさん

波平「いいか、磯野家団結の時じゃ」

波平「かあさんを目一杯笑顔にするんじゃ、みんなでな」


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 17:40:57.85iKKfsr9PO

×


今日、とうさんがみんなに話した。ワカメもカツオも、泣いていた。

あの子たち、まだ幼いのに、それでも、一生懸命受け止めようとしていた。

もっと、もっと、かあさんに甘えて過ごしたらいいわ。

カツオもワカメもまだ小学生。中学高校って、かあさんに見せたかった。

かあさん、かあさん。お袋の味教えてね、かあさん。

かあさん。もっと「サザエ」って呼んでね、かあさん。

私の声、私のこと、いつまでも忘れないで欲しいよ、かあさん


119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 17:46:32.55iKKfsr9PO

×


今日とうさんから、かあさんの病気のことを聞いた。

最近のかあさんはおっちょこちょいだなぁ、なんて思ってたけど

こんなことになるなら、イタズラなんてしなければ良かった。

僕は、今まで、かあさんをいっぱい困らせてた。ごめんなさい、かあさん。

今からじゃもう、遅いのかな。かあさん、僕いい子になるから、お願い。

かあさん僕のこと忘れないでよ。僕いい子になるから。お願いだよかあさん。

かあさん、僕、自慢の息子になるから。お願い。



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 17:54:06.24iKKfsr9PO

×


おとうさんから、おかあさんの病気のことを聞いた。なんでもっと早く教えてくれなかったのかしら

ゆっくり、いろんなこと忘れていく病気だなんて、ひどい病気だわ。

おかあさん、私、縫い物もご飯も、まだまだ全然できないのよ。

もっと、いろんなこと教えて欲しいよ、おかあさん。ねぇ、おかあさん。

私がお嫁にいくときも、相談乗って欲しいよおかあさん。

私の花嫁姿も、知らない人に見えちゃうの?ほんとに忘れちゃうの?

おかあさん、おかあさん、ずっと私のおかあさんでいてよ。

忘れないでよ、おかあさん、お願い、おかあさん


125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 17:58:46.21iKKfsr9PO

フネ「今日はみんな、静かですねぇ、おとうさん」

波平「宿題でもしとるのだろう、いいことだ」

フネ「あら、カツオもですかねぇ、ふふ」

波平「なぁ、かあさんや」

フネ「はい?なんです、おとうさん」

波平「ワシは、かあさんに、いろいろ苦労をかけてきた」

フネ「なんですか、いきなり」

波平「かあさん、かあさんはワシと結婚して、一番嬉しかったことはなんだ?」

フネ「どうしたんですか、おとうさんったら、ふふ」


127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 18:03:04.56iKKfsr9PO

波平「そうだな、すまん、聞くようなことじゃないな、こりゃ」

フネ「うふふ、おとうさん」

波平「ん?なんだ」

フネ「わたしは全部、嬉しかったですよ」

波平「かあさん

フネ「一番なんてありません、全部ですよ、おとうさん」

波平「そうかかあさん、そうか

フネ「いやですよおとうさん、改まって聞くんですから」

波平「いやかあさん、ありがとうありがとう」

波平「ワシと結婚してくれて本当にありがとう」

フネ「わたしこそですよ、おとうさん、もらってくれてありがとうございます、うふふ」


138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 18:22:28.93iKKfsr9PO

フネ「サザエ、サザエ」

サザエ「はーい、どうしたの?かあさん」

フネ「このお料理はどうやって作るんだったけねぇ

サザエ「かあさん

フネ「いやね、忘れちゃって、恥ずかしい」

サザエ「かあさん、うっかりくらい誰でもするわよ、一緒に作りましょう」

フネ「悪いわねぇ、サザエ」

サザエ「そんなのいいのよかあさん、気にしないで」

フネ「ありがとうね、サザエ」


140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 18:26:59.25iKKfsr9PO

フネ「ワカメ」

ワカメ「なぁにおかあさん」

フネ「あら、なんだったかしら」

ワカメ「おかあさん忘れちゃったの?」

フネ「そうみたい、ふふ、恥ずかしいわ」

ワカメ「おかあさんったら、ふふ」

フネ「思い出したら言いますからね」

ワカメ「はぁい、おかあさん」

フネ「ん?」

ワカメ「おかあさんおみそ汁、今日一緒に作りたい」

フネ「あら、まぁ、じゃあ一緒に作りましょう、ワカメ」


142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 18:31:06.79iKKfsr9PO

フネ「カツオー、カツオ」

カツオ「はぁい、呼んだ?かあさん」

フネ「中嶋くんが来てますよ」

カツオ「あ、いっけね」

フネ「野球に行くの?気をつけて行ってらっしゃい」

カツオ「はい、かあさん」

フネ「ふふふ」

カツオ「かあさん、帰ったら宿題ちゃんとするからね」

フネ「はいはい、わかりました」

カツオ「えへへ」

フネ「じゃあ、サッカー楽しんでいらっしゃいな、カツオ」

カツオ「うん、行ってきます、かあさん」


156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 18:57:31.26iKKfsr9PO

ワカメ「おかあさーん」

フネ「あぁ、サザエ」

ワカメ「えっとあの

フネ「?サザエ?」

ワカメ「わたしワカメよ

フネ「あら、ワカメごめんね、名前間違えちゃうなんてね」

ワカメ「ううん、いいの」

フネ「やだわ、ほんとごめんね、サザエ」

ワカメ「えと、おかあさん、電話よ」

フネ「あぁ、はいはい」

ワカメ「おかあさん

サザエ「ワカメ、大丈夫?」

ワカメ「お姉ちゃんぐす


166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 19:14:14.63iKKfsr9PO

ガラッ

マスオ「ただいまー」

サザエ「おかえりなさい、マスオさん」

マスオ「かあさんの様子は?」

サザエ「うんあんまり

フネ「サザエ?」

サザエ「あ、かあさん」

フネ「?」

サザエ「えっ

マスオ「ただいまです、おかあさん」

フネ「あっ、おかえりなさい、マスオさん」

サザエ「かあさん」


168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 19:23:32.38iKKfsr9PO

フネ「おとうさん、お茶はいかがですか」

波平「うむ、もらおうか」

フネ「はい」

波平「ありがとう、かあさん」

フネ「ふふふ」

波平「ん?なんだかあさん」

フネ「サザエにもワカメにもいい人が見つかるといいですねぇ」

波平「そうだな」

フネ「ふふふ」

波平「かあさん、お茶、うまいな」

フネ「ふふ、ありがとうございます」


174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 19:45:33.18iKKfsr9PO

フネ「カツオーカツオー」

波平「かあさん!」

フネ「カツオーー」

サザエ「どうしたのかあさん!」

フネ「カツオーカツオーー」

カツオ「かあさん、僕ここにいるよ!かあさん!」

フネ「カツオー」

カツオ「かあさん!僕だよ!かあさん!かあさん!」

フネ「カツオ

カツオ「僕だよ、かあさんの息子、カツオだよ、ねぇかあさん

フネ「カツオごめんねかあさん、どうしちゃったのかしらねぇ



178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 19:56:29.06iKKfsr9PO

フネ「サザエ

サザエ「かあさん」

フネ「最近わたし変じゃないかねぇ

サザエ「えっ

フネ「もう、年だからねぇ仕方ないのかね

サザエ「そんなかあさん

フネ「ごめんねぇサザエ

サザエ「かあさん

フネ「サザエやみんなに苦労かけて

フネ「わたし、なにやってるのかしらね

フネ「ごめんねぇサザエごめんね

サザエ「かあさん、苦労なんてしたことないわよ、かあさん


191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 20:15:09.44iKKfsr9PO

トントン

波平「ん、誰だ」

カツオ「とうさん

波平「カツオどうした」

カツオ「あのさ、とうさん、かあさんはだんだん忘れてきてるよね」

波平「だんだんとな」

カツオ「いつか、僕たちのこと、全部忘れちゃうんだよね」

波平「うむ

カツオ「ねぇとうさん、記憶って、なくなったらそれっきりなの?」

カツオ「もう思い出せないの?消えちゃうってこと?」


199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 20:22:39.51iKKfsr9PO

波平「ワシにもわからん忘れていくということだけだ」

カツオ「とうさん、人は死ぬとき、走馬灯を見るんでしょ」

波平「まぁ事故の時などみると言うな」

カツオ「それってその人の人生の走馬灯なんでしょ?じゃあ、かあさんは?」

波平「かあさん?」

カツオ「かあさんは、何を思い出して死んでいくの?」

波平「カツオ

カツオ「記憶がなくなるってことは、死ぬとき走馬灯もみれないの?」

カツオ「かあさんは死ぬとき、自分の人生をなにも思い出せないの?」



204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 20:39:35.78iKKfsr9PO

波平「カツオ

カツオ「かあさんはかあさんじゃなくなっちゃうの?」

波平「いや、かあさんはかあさんのままだ

カツオ「僕たちを忘れちゃっても?」

波平「左様、かあさんはかあさんだ」

カツオ「じゃあ、かあさんは何か考えてるの?」

波平「どうだろうな

カツオ「忘れていくって、なんなんだろうね、とうさん」

波平「記憶をなくしても、かあさんの愛や優しさはかわらんよカツオ」

カツオ「僕が知らない男の子になっても?」


208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 20:56:19.08iKKfsr9PO

ワカメ「お兄ちゃん起きてる?」

カツオ「起きてるよ」

ワカメ「お兄ちゃん、おかあさん、もうすぐなのかな」

カツオ「なにが」

ワカメ「おかあさんもうすぐいろんなことぐす

カツオ「ワカメ

ワカメ「おかあさん、本当に私たちのこと忘れちゃうのかな本当に?」

カツオ「僕も、忘れてほしくないよ

ワカメ「本当になの?私、まだ信じられないよおかあさん

カツオ「うん、かあさんまだ、覚えてくれてるしね


210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 21:01:02.57iKKfsr9PO

ワカメ「なんかね、お兄ちゃん、私、いろいろと不思議」

カツオ「不思議って?」

ワカメ「私にとってお兄ちゃんはお兄ちゃん、おかあさんはおかあさん」

ワカメ「それを思い出せなくなるなんて、想像できなくて不思議」

カツオ「そうだね」

ワカメ「おかあさんおとうさんのことも忘れていってさみしくないしら

カツオ「僕たちが一緒にいるから、きっと大丈夫だよ」

ワカメ「でも、おかあさんの中では、誰もわからないんだよ?おにいちゃん」

ワカメ「誰もわからないなら、自分のこともわからないんじゃないかしら


214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 21:13:51.55iKKfsr9PO

カツオ「そうかもしれないけど、だから、僕らが一緒にいるんだよ」

ワカメ「おかあさんはおかあさんじゃなくなって、誰になるのかしら」

カツオ「かあさんはかあさんだよ、とうさんも言ってたろ」

ワカメ「でもかあさん私をサザエって呼んだりしたわ

ワカメ「そのうち私をワカメともサザエとも呼ばなくなって」

カツオ「ワカメ

ワカメ「おかあさん、私に買ってくれた洋服とかも、全部忘れちゃうのね」

カツオ「でも、忘れても、たぶんかあさんはまた買うよ、かあさんの優しさだから」


217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 21:20:38.16iKKfsr9PO

カツオ「僕のことがわからなくなっても、僕がケガしたら介抱してくれるし」

カツオ「僕が泣いてたら慰めてくれるし、お腹すいたら食べさせてくれる」

カツオ「そういうのは変わらないんだよ、ワカメ」

ワカメ「でもさびしい

カツオ「さびしくてもだよ、ワカメ、僕たちが覚えているんだよ」

カツオ「記憶と絆はイコールじゃないだろ、絆はそのまんまだ、家族なんだから」

カツオ「ただちょっと忘れちゃっただけなんだよかあさんは

ワカメ「おかあさん

カツオ「ちょっと忘れちゃうから僕たちがかあさんの頭のかわりなんだ

カツオ「それだけだよ、ワカメ、な?」


222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 21:27:14.33iKKfsr9PO

ワカメ「うん、お兄ちゃん、ありがとう

カツオ「もう寝ようワカメ」

ワカメ「うんおやすみ、お兄ちゃん」

カツオ「おやすみ」

カツオ「(かあさん…)

カツオ「(かあさん、僕も本当はさみしいよ、かあさん…)

カツオ「かあさん

ワカメ「?おにいちゃん?」

カツオ「かあさんかあ、さん

ワカメ「お、おにいちゃんひっく

カツオ「かあさん、かあさぁんうあかあさぁあん」

ワカメ「お、おかあさぁんおかあさぁあんひっく


226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 21:36:03.00iKKfsr9PO

フネ「サザエーカツオーワカメー」

サザエ「かあさん、どうしたの、夜中よ

フネ「サザエー」

波平「何事だ!?」

サザエ「とうさん、かあさんが

波平「どうしたかあさん、ワシじゃよ」

フネ「?」

サザエ「かあさん

フネ「カツオー」

波平「かあさんかあさん!」

フネ「

サザエ「かあさんっひっく


230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 21:49:27.05iKKfsr9PO

ワカメ「おかあさん

フネ「あらあら、こんにちわ」

ワカメ「こんにちわ」

フネ「どうかしたの?」

ワカメ「あの、ね、テストで100点とれたの

フネ「まぁ、すごいわねぇ」

ワカメ「うんあの、頭なでなでして?」

フネ「あら、うふふ、こんなおばあちゃんでいいの?」

ワカメ「うんお願い」

フネ「はいはい」

ワカメ「ありがとう…(おかあさん…)


240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 21:56:44.19iKKfsr9PO

サザエ「入るわよー」

フネ「あら

サザエ「うふふ、ご飯よ」

フネ「まぁすみませんねぇ、ありがとうございます」

サザエ「まぁいいのいいの、さ、どうぞ」

フネ「本当においしそうだこと」

サザエ「かあさんの好きなものよ

フネ「なにかおっしゃった?」

サザエ「いいえさぁ、たーんと食べて」

フネ「いただきますまぁ、おいしいわ、ふふ」

サザエ「良かった


243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 22:01:31.48iKKfsr9PO

フネ「うふふ

サザエ「かあさん

フネ「いつも悪いねぇ、サザエ」

サザエ「!かあさん?」

フネ「?」

サザエ「かあさんかあさん!」

フネ「あらどうかしたの?」

サザエ「かあさんっかえってきてかえってきてよ、かあさん!」

フネ「かあさんわたし?」

サザエ「かあさん!サザエよ、かあさん!」

フネ「まぁ

サザエ「かあさぁんかあさん私のかあさんよひっく

フネ「あらあら」 なでなで


252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 22:19:01.46iKKfsr9PO

カツオ「かあさん

フネ「すーすー

カツオ「かあさん、寝てる」

フネ「すーすー

カツオ「かあさんの手柔らかいなぁ、しわしわだけど

カツオ「かあさん

フネ「

カツオ「あ、かあさん

フネ「あら?僕、どこの子?」

カツオ「えとあ、遊びに来たんだ」

フネ「そう、ふふふ、ここにはおばあちゃんしかいないわよ」

カツオ「えへへあ、あのさ、僕とお話をしようよ」

フネ「えぇ」


258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 22:26:13.21iKKfsr9PO

カツオ「あ、あのね僕くらいの年でおかあさん大好きって変かなぁ」

フネ「いえいえ、まさか、ちっとも変じゃないですよ」

カツオ「そ、そうだよね!」

フネ「えぇ、もちろん、僕のおかあさんも嬉しいはずよ」

カツオ「うん、あの、僕カツオって言うんです」

フネ「そう、カツオくんていうの、いい息子さんね」

カツオ「僕もっといい子になりたいんだ、もっと、もっと」

フネ「もうカツオくんは十分いい子ですよ、まっすぐにおかあさん大好きって言うんですから」

カツオ「ありがとう(…かあさん)


265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 22:33:08.05iKKfsr9PO

マスオ「タラちゃん」

タラ「なんですかパパー」

マスオ「タラちゃんはおばあちゃんとそのさみしくないかい?」

タラ「さみしくないかいでーす」

マスオ「た、タラちゃん!?」

タラ「おじいちゃん言ってたですー、僕たちが覚えてたら大丈夫って」

タラ「僕たちが覚えてたら、いつでもおばあちゃんに会えるですー」

タラ「だから、おばあちゃんと僕はずーっと一緒ですー」

マスオ「タラちゃん

タラ「どうしてパパが泣くですかー?」

マスオ「いやタラちゃん、その通りだね、ずっとおばあちゃんとみんなは一緒だね

タラ「当然でーす」


269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 22:40:19.44iKKfsr9PO

波平「よっこいしょ

フネ「あら

波平「かあさんや

フネ「?」

波平「いや、なんでもないですよ」

フネ「そうですか、ふふ」

波平「綺麗な月ですなぁ」

フネ「ほんと、綺麗ですねぇ」

波平「あなたと見るからでしょうなぁ」

フネ「いやですわ、そんな

波平「いやいや、本当です」

フネ「まぁ、もうふふ」



279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 22:48:15.66iKKfsr9PO

波平「昔の話なんですがね、気立てのいい女性がいて、すぐ好きになりましてね」

フネ「まぁ、そうなんですか」

波平「その女性とも、よく、こうして月を見とったんですわ」

フネ「あらあら、ふふ」

波平「贅沢させてもやれんのに、飽きることなく月をにこにこ眺めてってですな」

フネ「うふふ」

波平「その横顔が綺麗でなぁ、私は飽きることなくその横顔を眺めとったのです」

フネ「まぁ、ロマンチックですね、ふふ」

波平「お恥ずかしい」

フネ「素敵なお二人ですね」


285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 22:53:28.13iKKfsr9PO

波平「ワシはどうだったか知りませんが、あれは素敵な女性だったんですわ」

フネ「あなたも素敵ですよ、そんなロマンチックなお話を聞かせてくれたんですもの」

波平「かあさん

フネ「はい?なにか?」

波平「いえそれにしても綺麗ですなぁ」

フネ「そうですねぇ」

波平「あなたと見るから綺麗なんですな」

フネ「あら、またおっしゃってふふ」

波平「ワシも、全部全部嬉しかったんですわ」

波平「一番なんてない、全部嬉しかったんです」


波平「一番があるとしたら、かあさんだけじゃった」

フネ「ふふ、そうなんですねぇ、うふふ」


290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 23:04:16.25iKKfsr9PO

サザエ「もしもーし」

フネ「あら

サザエ「お外で写真とりましょう」

フネ「写真?」

ワカメ「うん、写真!お願い、一緒にとりたいの」

フネ「まぁ、わたしと?」

カツオ「かあさうん、是非一緒にとりたいんだ」

波平「ワシからもお願いします」

フネ「えぇこんなおばあちゃんとでいいならふふ」

ワカメ「やったぁ!」

カツオ「やったね!一緒に外に行こうよ」

ワカメ「あ、ずるいおにいちゃん、私も手つなぐ!」


292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 23:07:55.73iKKfsr9PO

フネ「はいはいうふふ」

サザエ「とうさん」

波平「ん?なんだサザエ」

サザエ「ここ最近、かあさんはもう、チラッとも私たちを思い出さないわ」

波平「そうか

サザエ「今までの、時々戻る瞬間が奇跡だったのね」

波平「左様変わらんのになぁ」

サザエ「なにが?」

波平「かあさんだよ、ほら、見なさい」

波平「笑う顔も声も、やっぱりかあさんだなぁ」


295:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 23:12:53.00iKKfsr9PO

カツオ「姉さん早くー」

ワカメ「そうよ、早くー」

サザエ「わかったわよー」

波平「まったく

サザエ「はーい、みんな寄ってー」

フネ「ふふふ」

サザエ「あと、みんな笑うのよ~、いい笑顔でね!」

カツオ「えへへ」

ワカメ「えへ」

波平「うむ

サザエ「とうさんちゃんと笑って」



297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 23:17:50.26iKKfsr9PO

波平「そうは言ってもだな慣れてないものは

フネ「うふふ」

サザエ「あ、そうよー、かあさん良い笑顔よー」

サザエ「(あっ)

カツオ「(かあさん…)ぐす」

ワカメ「(おかあさん…)ひく

波平「(カツオワカメ…)

サザエ「ちょっとー何て顔してるのよ、ワカメとカツオ」

サザエ「もっとちゃんと笑いなさいよひく」

波平「ばかもん、泣く奴があるか、ちゃんと

フネ「そうですよ、サザエ」


309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 23:25:11.69iKKfsr9PO

サザエ「!!!!!かあさん!!?」

フネ「しっかりしなさい、サザエ、あなたが家を守るんですよ」

カツオ「かあさん!!!??」

ワカメ「おかあさん!!!??」

フネ「カツオ、のびのびと生きなさい、ワカメもやりたいことをしなさい」

波平「かかあさん!!!??」

フネ「おとうさん幸せを教えてくれてありがとうございます」

波平「かあさん!!!」

フネ「みんなの気持ちは届いてますよ、本当にありがとうね」

サザエ「かあさぁあん!」

カツオ「かぁさん!」

ワカメ「おかあさぁん!」


318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 23:30:50.43iKKfsr9PO

フネ「あらあらふふ」ぎゅっ

波平「かあさんワシはワシは

フネ「

フネ「あら、どうかされたんですか?」

波平「かあさん

サザエ「えかあさん?」

フネ「まぁ、みんな泣いてどうしたんです?」

カツオ「もう、終わり?」

フネ「?」

ワカメ「ひっくおかあさん

波平「かあさん」ぎゅっ

フネ「えっ、あ、あの」オロオロ


325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 23:37:05.32iKKfsr9PO

カツオ「あっとうさんだめだ」

サザエ「しっ、いいのよ」

フネ「あ、あの

波平「かあさん、届いとるぞ!ワシらにもちゃんと!」

波平「かあさんの気持ち、ちゃんと届いとるぞ!だから安心しなさい!」

フネ「

波平「だからだから

フネ「あらまぁ、どうしましょう、皆さんのがうつってしまったみたい」

フネ「ふふ、なんでかしらね、こんなおばあちゃんが泣くなんて、変よね、ふふ」

カツオ「全然変じゃないよかあさん

フネ「うふふおかしいわねぇ」


338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23() 23:45:21.40iKKfsr9PO

ふわふわする。どうしてかしら。

いつもにこにこしてくれて、一緒にいてくれる人達がいて

とっても優しくしてくれて、うふふ、とってもふわふわする。

あったかいわ、なんだかとっても、あったかい気持ち。

そう、お月さまを見てるみたいな。

誰かしら。優しい人達。教えてもらった気がする。

あぁ、そう、愛と幸せと家族……

かぞく………




フネ「うふふ」




終わり



オススメ美少女がスカイプで寝落ちした結果wwwwwwwww
オススメドンキで横にいたDQNのポケットに商品忍び込ませたったwwww
オススメドラクエの世界では日常的だがよくよく考えてみるとマジキチな行為
オススメ金ないから体売ろうとした結果wwwwwwwwwwwwwwww
オススメコスプレがきっかけで色々と狂いまくった話

オススメ日 本 ア ニ メ 史 上 最 高 の 感 動 シ ー ン

オススメさっきコンビニからの帰り道で泣いてしまった
オススメ俺AB型なのに生まれた子供がO型wwww糞ワロタwwwwww

オススメいじめっ子の自転車にバイク用の鍵つけるの楽しすぎwwwwwww

オススメ宇宙の外側には何もないって考えおかしくね?
オススメギネス記録のジャンプ653万部売れた時の連載陣ワロタwwwwwww
オススメ
【画像あり】親戚のJCと風呂入った結果wwwwwwwwwwww
オススメこのプリクラくっそワロタwwwwwwwwwwwww

オススメリア充で検索したらし死にたくなった

オススメ二郎行ってきたんだがとんでもないやつがいてクソワロタwwww

オススメ一日二食インスタントラーメンという生活を続けた結果wwwww
オススメ告白したら名字が無理って断られた

オススメ彼女の食生活がひどい・・・

オススメ面接官「2000円の弁当を3秒で『安いと!思わせなさい』」
オススメ【閲覧注意】ゴキブリに熱湯かけた結果wwwwwwwwww


このエントリーをはてなブックマークに追加

tweet はてブする



オススメうざい自慢TOP3 「寝てない」「テレビ見ない」 あと1つは?
オススメ台湾の女子アナがかわいすぎると世界で話題

オススメ【閲覧注意】訳あり物件って本当にあるのか?
オススメ【画像】ロシア幼稚園児凄すぎワロタwwwwwwwwww

オススメ「バンドで売れたい」と思って10年間頑張ってきたけどもうダメだ

オススメバナー

オススメバナー

コメント一覧

    • 1. ジャップ・エンド教
    • 2016年11月08日 02:03
    • 【ジャップ・エンド教は世界に光をあたえる】


      我々ジャップ・エンド教は、アニメ・漫画・同性愛者を根絶し、美しき世界を創ろうとしている。美しき世界の創生を妨害する者には、聖なる裁きが下されるだろう。


      1:アニメや漫画は秩序を乱す有害文化であり、すべてのキモオタは殺処分されなければならない。

      2:女は子供を生むために存在している生物であり、男に犯されることは女の義務である。女という生物は本能的に『犯されたい』と思っているはずなのだ。

      3:同性愛者のけがれた精神は、我々大韓民国人の聖なる精液によってのみ浄化される。同性愛者の女は我々に犯される義務がある。



                ≪ジャップ・エンド教≫
いつもコメントありがとうございます。

http://はスパム防止の為禁止ワード設定されています。その他シモネタ等も禁止ワードになっていたりします。

コメント投票機能を追加しました、よかったら使って下さい。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
スポンサードリンク
おすすめアプリ
41
✳︎まとめサイトを読むならこのアプリ!

たけの娘ギャラリー

ランダムで表示されます

『たけの娘』を描いてくださる方
いつでもいつまでも募集してます! 
詳しくはこちらまで 
頂いたたけの娘はこちら↑↑クリック↑↑ 
oni02
カテゴリ別
月別アーカイブ

逆アクセスランキング