ごみにフッ化水素酸、山口組総本部から収集か
2015年08月25日

　神戸市東灘区の民間の廃棄物処分場で３日、毒物のフッ化水素酸が一般ごみに混ぜられて
持ち込まれる事件があり、兵庫県警は、排出元が指定暴力団山口組総本部（神戸市灘区）
だったとみて、２５日午後にも廃棄物処理法違反（不法投棄）容疑の関連先として、総本部を
捜索する。捜査関係者への取材でわかった。

　県警によると、処分場で３日午後３時過ぎ、一般ごみの集荷作業中に、ごみの中にあった
ポリタンク（約２５リットル）からフッ化水素酸が漏れて白煙が上がり、作業員１４人が
「気分が悪い」などとして病院で検査を受ける事故が発生。ごみは同市灘区の廃棄物
処理会社が持ち込んだもので、通報を受けた県警が同社から事情を聞いたところ、
総本部から収集したと説明したという。

　公益財団法人「日本中毒情報センター」によると、フッ化水素酸は金属の洗浄などに用いられ、
触れると皮膚がただれるなど強い毒性を持つ。

　毒劇物取締法で毒物に指定されており、廃棄は専門業者への委託が義務づけられている。
静岡県では２０１３年、女性の靴の中にフッ化水素酸を塗って足を壊死えしさせたとして、
男が殺人未遂容疑で逮捕され、傷害罪で起訴される事件があった。
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20150825-OYO1T50019.html

山口組のごみから猛毒のフッ化水素検出、１４人軽症－山口組総本部家宅捜索へ
http://www.sankei.com/west/news/150825/wst1508250054-n1.html